活性汚泥法とは異なる微生物環境

快適な微生物環境を
つくり出すマートンチップ

マートンチップがつくり出す微生物環境とは

1.原料としくみ

マートンチップは、特定の種類の樹木より作られた木質砕片を、物理的処理を行うことにより、多孔質化の状態にします。 表面積が増大し、微生物の最良なすみかとなり、最も環境にやさしい有機物接触処理剤になります。

2.断面

多孔質化したマートンチップは、木質の細胞壁が主成分で、断面がハニカム状です。 ハニカム状の各部屋が微生物の最良のすみかであり、高密度の微生物コロニーを形成する環境となります。

3.保水性

多孔質化したマートンチップは、保水性があり、汚水中の有機物を効率よく吸着し、 また余剰の水分をろ過して水切りをして、自動的に水分含量を調節し、微生物の活動に最適な環境を提供します。

4.通気性

多孔質化したマートンチップは、通気性が良く、理想的な好気性環境をつくり、好気性微生物の発育を促します。

5.役割

マートンチップは、微生物に快適な環境を自然につくり出します

6.消化&分解

マートンチップ内の環境に生息している多数の微生物が、汚水中の有機物また死滅した微生物自身も取り込み、 消化・分解して、ガス化するため、マートンチップ内には汚泥は発生しません

7.活動休止

マートンチップ内の微生物は、浄化すべき有機物がなくなれば活動を一旦休止し、次の有機物が来るまで静かに休んでいます。

空冷式浄化システム桃太郎と水冷式活性汚泥法の違い

空冷式浄化システム 桃太郎 水冷式活性汚泥法
活躍する微生物 好気性微生物 / 嫌気性微生物も活躍 好気性微生物のみ
微生物の生息場所 多孔質化したマートンチップ内のハニカム状の部屋 水中に漂っている汚泥
酸素の供給 マートンチップは通気性が良いので、
小型のブロアーで充分
大型のブロアーが必要。酸素が不足すると微生物は
死んでしまうので、酸素濃度を常に監視
汚泥の管理 余剰な汚泥は発生しない 汚泥の量を常に監視し、余分な汚泥は取り除くことが必要。
浄化された処理水の放流 マートンチップを通って浄化された処理水は
自然に汚泥と分離されているため、そのまま放流
浄化処理されていても、処理水には多量の汚泥が
含まれているため、取り除く工程が必要
システムの稼働 処理する汚水がなければシステムを停止 システムを止めることは出来ない

マートンチップの顕微鏡拡大写真

※画像の無断転載・無断使用を固く禁じます。

トップへ